本当の感想

昨日見に行った公演「True」は手品のような作品(ネタがばれてしまうと、これから見る人は楽しめない)だったので、感想は書きづらいけど、ボチボチと。

 見る場所(注目したくなる)点が多く、ステージ上に散っているので公演にハマり切れなかったかなあ。それは多分、座った位置も関係していて、最前列に座ったのでキョロキョロしないといけなかったというのも原因のひとつかもしれない。
ある程度はアタマを回さないと楽しめないところもあり、そこでも一歩距離が開いてしまうというか、なんというのかなぁ見終わった後に右手(利き手)をウォオオォ!っと振り上げたくなる感じは無かったんだよなあ。このへんは近年の自分の嗜好だと思いますが。
 スクリプトに関してもいろいろと思うことはあるんだけど、ネタバレ直結なので書けないっす。
 ただ、仕掛け満載だから、「おっ」こんなところにも仕掛けがあったのか、というビックリ系の楽しみは多かったです。仕掛けフェチには堪らない作品かもしれないっす。
…とここまでが、イチ観客としての感想。
ここからは、油を拭きつ拭かれつな関係の感想。
 ここ数年の川口さんのやってきたことが所々にちりばめられていて、ココはアレでしょ。ココはアレでしょ。といった、作家性というか作ってきたものの時間を感じる(人に歴史あり)作品だったように思います。

 ワークインプログレスっぽい匂いがするので、ここから時間をかけてつくりこんでいくんだろうなあという、先を感じる公演でした。

喋ったのが本番が終わってからだったからなのか、いつものお腹痛そうな感じも感じ取れなかったので、リラックスできるチームなんだろうなあというのも感じました。
 ここ数年考えてることなんだけど、なんかつくるってのは個々の作家性やキャラクタってのもあるんだろうけど、それ以上に組み合わせだわなあというのも自分の中で再確認しました。
 人の組み合わせによって出来るモノが変わってくるってのは、当たり前なんだけど面白いわ。そのへんはプロデューサーの腕の見せ所(鼻の利かせどころ)ってやつなんですかねえ。…作品の感想からズレてきたな。
 と、珍しく感想を書いてみました。感想書くって難しいですね。(批評でメシをくってるひと尊敬します。)
横浜での公演は残すところ明日の一回のみなので、見に行こうと思ってる人はこの機会に是非。
昨日いったときはほぼ満席だったので、行く場合には予約をとったほうが良いかもしれません。
でわでわ。

http://www.yokohama-akarenga.jp/hall_space/calendar0712.html#3

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2 Comments

  1. おー、のりちゃん。 そうねえ、いろんな意味でねぇ。ムフーン。 LEDの灯体はレスポンスが早いとか、表現として面白い点があるのはよく分かるのよ。ただ、慣れの問題なのかもしれないけどやっぱりどこか味気ない感じもするんだよねえ。冷静になってしまうというのかなあ。それでもですねえ、個人的にはですねえ、省電力なところに可能性(面白さ)があると思うのよねえ。平行の家庭用コンセントからでもとれちゃいそうなお手軽さ・ブレーカーとか考えなくて良さそうな雰囲気。それってどこでもいろいろできちゃうんじゃないのってことでしょう

  2. 今日観てきたよ。 普通のコンテンポラリーダンスの公演よりも多く、 美術館関係者をみかけた公演でした。光やRGBって、思っていたよりも自由なんだなーって思いました。 あと、リアル伊藤高志。 takanosaのように仕掛けの中身を細かくはわからないので、 違うところがポイントなんだと思うけど、わたしも興味深かったものの、「ブラボー!」って感じじゃなかったなぁ。 白井さんの持つキャラや雰囲気があってこそ、という感じもしました。そして、なんかドキドキした。川口さん×白井さん。色んな意味で。。

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